水と土と農のフォーラム開催


パネルディスカッション

2011年4月2日、滋賀県立びわ湖ホールにて、「水と土と農のフォーラム」を開催致しました。前年10月、名古屋で生物多様性の保全と持続可能な利用を目的とする国際会議COP10が開催。世界的に多様性の重要性が叫ばれる中、現在の環境問題・農業問題に対し、私たちはどのように進んでいくべきか考えるため、県立琵琶湖博物館、滋賀県立大学などの滋賀県内の環境問題に取り組む団体や個人が中心となって「水と土と農のフォーラム実行委員会」を立ち上げました。このイベント開催にあたりメインスピーカーとして世界的環境活動家であるヴァンダナ・シヴァ女史、そして嘉田由紀子滋賀県知事を招聘することが決まっていました。しかし、3月11日、 東日本大震災が発生、つづく原発事故の発生と、日本中が未曽有の混乱状態でした。本フォーラムも開催を延期するつもりでしたが、大変なときだからこそ、とシヴァ博士は来日を決意、嘉田知事も開催を支持してくださり、無事に開催することができました。


被災された方のために会場の参加者で作った千羽鶴

はじめに嘉田知事、シヴァ博士が基調講演を行い、中央農業総合研究センターの横山和成氏、Shumeiからアラン・今井の具体的活動事例を発表しました。


展示された在来種のタネ

シヴァ博士は、今回の災害は日本だけでなく、私たち地球ファミリーとしての災害である。心から寄り添い、連帯を呼び掛けたい。そして私たちはこういった災害から学ぶべきであると、そして今回の日本人の姿勢が素晴らしいと称賛の声が集まっており、このような豊かな文化を持つ日本から持続可能な社会を再生するだけでなく、その模範を世界に示して頂きたいとおっしゃいました。その後、インドにおける緑の革命による化学汚染と、生物特許により苦しめられた国民が25万人も自殺したとおっしゃいました。そして多様性を持つ持続可能な農業の素晴らしさ、思考のない消費こそが 私たち自身の尊厳を奪っている。世界全体での命の経済、生命のための民主主義、生命の文化を一緒につくっていきましょうと結ばれました。嘉田知事から日本が自然を敬い共に生活してきた優れた文化を見直すことが大切であると発信されました。


環境問題に取り組む団体の展示

また会場のホワイエでは、滋賀県内を中心として、環境問題や持続可能な農業、地域の文化活動に取り組んでいる団体の展示発表がありました。また、被災地に向けて、参加者が千羽鶴を作成、後日、(嘉田知事により)被災地 福島県に届けられました。