フィリピン サンバレス州イバに秀明自然農法のファームが開かれる


フィリピン プロジェクト

東南アジアの7,100あまりからなる島国。日本の8割ほどの面積に約8,300万人が暮らす。16世紀にスペイン領、西南戦争後アメリカ領、1946年フィリピン共和国として独立。マレー系の民族が95%、ローマ・カトリックが80%を占める。公用語は英語とフィリピノ語。プランテーション農業が続いており農村地帯に住む半数は再貧困。美しい自然を資源とした観光業も盛んである。

近年、人口増加が著しい。この人口の増加に反して、農地は減少している。このため、フィリピンは、米の輸出国だったのが、現在はタイから安い米が出回り、輸入するに至る。

政府は企業と、化学肥料を推進、昔ながらの農家はほとんどいなくなってしまった。


支援の経緯・内容

フィリピンでは2004年よりサンバレス州にて秀明自然農法圃場がスタートしました。当初は日本人スタッフが赴任し、地元の人とともに、フィリピンの自然に順応した農業を試行錯誤しました。2011年より、アントニオ・デカストロさんを圃場責任者として、フィリピンのスタッフにて圃場を運営し、フィリピンの自然を尊重する秀明自然農法の発信を目指し、新たにリサール州にてタナイ圃場を始めました。ローゼルというハイビスカスを地域の特産とし、ハーブティーなどの加工品作りもしています。


圃場へのアグロエコツアーなどの教育プログラムを催し、オーガニックマーケットやフードエキスポなどへの参加、また食育や農業勉強会をひらくことで、フィリピンの心ある人とのネットワークを結び、フィリピン社会にヘルシーな食とライフスタイルを提唱しています。

またタナイ圃場の近隣には、ドゥマガット族という狩猟生活をしていた先住民の地域があり、彼らに自然農法を教え、ローゼル栽培、販売を通して、生活の助けとなるようお世話しています。


2006年よりサンバレス州のボトーラン町の農民たちに秀明自然農法を教え、農民活動のサポートをしています。彼らの育てた農作物を、健康な食べ物を求めるオーガニックマーケットなどで販売し、その利益にて、支援しています。ここにはピナツボ火山にて被災したアイタ族という先住民たちが多く移住しており、現在は9地区にて、100名近くの農民が実施し、地域の食への関心も高まってきています。

またボトーラン町バリテ小学校にて自然農法学校農園もしています。数名の保護者が区域で自然農法をしており、子供たちのサポートをしています。

他にもテンプル・インターナショナルスクールという私立の小中高の一貫教育にても、2006年より、自然農法の学校農園にて農業クラスをし、生徒たちの感性を高める教育をしています。

リーフレット